アカデミー賞主演女優ジュリアン・ムーアにとって映画とは(Ⅱ)「物語への興味が私を映画の世界に導いた」

前回の記事『アカデミー賞主演女優ジュリアン・ムーアにとって映画とは(Ⅰ)「距離を超え、分裂を防ぐ架け橋となる力がある」』に引き続き、6月29日のカルロヴィ・ヴァリ国際映画祭でのジュリアン・ムーアの発言をピックアップする。

アカデミー賞主演女優ジュリアン・ムーア「キャリアを広げるためには、一歩ずつ進んで探し続けるしかない」

記者会見にて、これまでのキャリアで「自分の創造力が掻き立てられる作品を選べ始めるようになったのはいつか」と聞かれたジュリアン・ムーアは、笑いながら「一生ないでしょう」と答えた。続けて、「『今でいいでしょう』と思えるような、みんなが沿っていける道筋みたいなものがあればいいと思うけれど、特にあなたがフリーランサーの場合、仕事から仕事に移っていくだけですよね。仕事が終われば、ゼロに戻るような感じで。何か違うものを見つけて、また取り組むのです」 と語った。

ジュリアン・ムーアは女優としてのキャリアを振り返り、「キャリアの始めは、仕事が欲しいからどんなことでもやりますよね。キャリアを広げるためには、一歩ずつ進み続けるしかないのです。何が自分と相性がいいか、なぜ相性がいいかはわかりません。だから探し続けないといけないのです。そして、あなたに合ったものを見つけます。」と赤裸々に話した。そして主演を務めた映画『After the Wedding』について「良い役柄や一緒に働きたい監督を探し見つけるのは、私の責任だといつも思っていました。ですが今回初めて、私は自分のために素材を広げ始めたのです」と述べ、この作品で初めてプロデューサーを務めたことを付け加えた。

アカデミー賞主演女優ジュリアン・ムーア「今でも映画を作ると、物語の中を泳いでいるような気分になる」

幼少期のことに話が及ぶと、「私はこういう子供の一人でした――『運動も好きでなく、趣味もあまりない。誰かをまねるのは好きで、本を読むのも好き』。こういう性格が、私のキャリアを作るとは思わなかったのです。でも、学校を終えた後に演劇をやり始めた時は、本の中にいるような気分になりました。そして、今でも映画を作るとそういう気分になるのですよ。物語の中を泳いでいるような気分になるのです」と答え、現在も演じることに夢中であると語った。

最後に自身の二人の子供についても触れたジュリアン・ムーアは、「いつも子供たちに言います。『興味のあることを追求しなさい。それがどこにあなたを連れていくかわからないから』と。言語と物語への興味が私を映画に導くなんて思わなかった。でも導いてくれたのです」と話し、好きなことを追い続けることの重要性を訴えた。

女優兼プロデューサーのジュリアン・ムーアと夫で監督のバート・フレインドリッチの共作はこちら

ジュリアン・ムーアが初めてプロデューサーを務めた映画『After the Wedding』は、彼女と夫バート・フレインドリッチにとって4回目のコラボレーション作品でもある。公私ともにパートナーである二人がこれまでに手掛けた作品は、バート・フレインドリッチの監督第一作目の『Myth of Fingerprints (邦題:家族という名の他人)』、『World Traveler』、そして『Trust the Man (邦題:NOセックス、NOライフ!) 』 である。

Trust the Man (邦題:NOセックス、NOライフ!)

(画像は『juliannemoore 2018年8月24日付Instagram』のスクリーンショット)

参考記事:【Variety】Julianne Moore On Her Passion for Story, the Power of Empathy
https://variety.com/2019/film/global/julianne-moore-karlovy-vary-1203256527/

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